ブログは楽しみながら続けることが大切
さぁ、いよいよブログを書いてみましょう。
2018年現在、国内最大級のブログサービスであるアメーバブログだけでも利用者数が4000万人を超えています。
日本国内には他にもライブドアブログやはてなブログなどの無料ブログサービスも存在し、利用しているユーザーも数多く居ます。自分でドメイン(URL)を取得し、レンタルサーバーを借りて、WordPressやMovable Typeなどのコンテンツマネジメントシステムをインストールし、ブログを運営している人もいます。
今や誰もが簡単にブログを開設し、インターネット上に発信できる環境になっています。
ブログを出発点にして出版に至る人や、自分のお店の集客に利用する人、ブログの広告収入だけで生活したりする人など、さまざまな用途でブログは活用されています。
とはいえ、ブログを書いている人全員が人気ブログの運営者であるわけではありません。世間ではブログ飯だとか、プロブロガーだとか、ブログの収益だけで生活することが素晴らしい、羨ましいと思われる風潮も一部あります。
でもブログの可能性はそんな狭い世界だけの話ではありません。
ブログには境界線がない
あなたの体験や考えを発信することで、その情報に共感してくれる読者との交流が生まれる可能性があります。各種イベントに参加して、気の合う飲み仲間になっている事例もあります。趣味が一緒のブログ運営者と出会って、親友になっていることも少なくありません。
インターネットの素晴らしいところは境界が無いという点です。沖縄在住の人が発信した情報でも、瞬時に日本国内にとどまらず世界中に共有されます。英語で書かれた文章であれば、英語圏に住む人たちにもあなたの伝えたい事が届きます。
海外からの旅行者が、あなたのブログを読んで日本の観光地を巡ってくれたら素敵だと思いませんか。
ブログを始めるのは簡単です。でも続けるのはちょっと大変です。アクセスや収益を生み出すにはちょっとしたコツが必要です。上手に楽しくブログを運営していくための情報を、ブログ運営者の成功事例とともに一つ一つ解説していきますので、ぜひ一緒に学んでいきましょう。
ネタ切れしない考え方を身につけよう
さまざまな目的があってブログを書き始めたとしても、アクセス数であったり、収益の大きさであったり、知名度の向上であったり、何かしらの結果が発生するには時間がかかります。
もちろん結果の出るスピードは人によって違います。
もともと文章を書くトレーニングを積んでいた人であれば、まったくの初心者よりもブログの成長スピードは早いでしょう。もともとインターネット上での商品・サービスの販売担当者だったのであれば、まったくの初心者よりも収益が発生するスピードは早いでしょう。もともと知名度が高い人がブログを始めたら、いきなり大量のアクセスを集めることだって可能です。
でも、なによりブログで結果を出すために大切な要素は「継続」です。
継続こそがブログを育てる一番の要素
誰もが今まで違った人生を送ってきているわけですから、スタートダッシュのスピードが異なるのは当然です。
しかしながら継続は違います。
1ヶ月しかブログの更新が続かなかった人と、3ヶ月続いている人の結果はまったく違います。半年、1年、2年と続いている人との差はもっと大きくなります。
ブログは過去の記事が蓄積されることによって、小さなアクセスを集められる仕組みになっています。記事本数が多いのはそれだけで大きな武器になるわけです。
ブログを書き始める前に、まずは以下の3つの項目をチェックしてみましょう。ブログの運営を始めているひとでも、今後、長くブログを運営していきたいのであれば、一旦立ち止まってチェックしてみてください。
1.自分の好きなこと(やりたいこと)を書き出す
2.自分の過去の経験を振り返り、できることを書き出す
3.興味の強い事項、学びたい事を書き出す
すべてにおいて「書き出す」という言葉が入っていますが、頭の中に浮かんだ単語やフレーズを脳の外部に出すということが重要です。
出力するためのツールはノートでも単語帳といったアナログ的なものでもパソコン上のテキストファイルやスマートフォンを活用して自分にメールを送るといったデジタル的な行為でも構いません。
ボイスレコーダーにワンフレーズずつ吹き込んでいっても大丈夫です。とにかく思いついた事項をアウトプットしましょう。
自分の好きなこと(得意なこと)を書き出す
サッカーが好きなのであれば、まずはサッカーを軸にした内容をアウトプットしましょう。日本代表の紹介や海外サッカーの情報、学生時代に部活で汗を流していた経験があるのであればフェイントのトレーニング方法なども良いでしょう。
旅行好きなのであれば、旅先の観光地やグルメ、アクセス方法、マニアックな撮影ポイントなどを紹介しても良いでしょう。
読書が趣味なのであれば、自分のお薦めの小説やビジネス書、エッセイなどを、第三者が読みたくなるように紹介しましょう。夏休みの読書感想文の課題図書になりそうな書籍の感想を書くことで、毎年8月後半に多くのアクセスを集めることができます。
好きなことというのはそれだけで一つの強みとなるのです。
自分の過去の経験を振り返り、できることを書き出す
私は会社員時代に採用担当の経験を7年積んでいましたから、履歴書や職務経歴書の書き方、人事担当に評価されやすい面接作法、役員に好まれそうな作法などを説明できます。
勤務地が池袋や新橋だったので、近辺の美味しいランチスポットの情報をたくさん持っていました。
このように体験・経験というものは自分自身で得た情報で、他の誰にもないオリジナリティの高い情報となります。仕事上の経験や知識、生活の中で体験したことをもれなく活かすことで魅力的なコンテンツに仕上げることができます。
興味の強い事項、学びたい事を書き出す
現在の自分自身の知識や経験にどうしても自信が持てないのであれば、これから読者と一緒に学んでいくというブログの運営スタイルも考えられます。
私が運営していたスマートフォンの解説ブログはまさにこの形態で、当時、発売されたばかりで使用法がまったく分からなかったAndroidスマートフォン Xperia の使用法の解説と役に立つアプリの紹介をメインのテーマに据えました。
今の自分では分からないことでも、読者と一緒に試行錯誤し成長していくさまを記事として提供することでも充分に価値のある内容となります。
アウトプットすることがなくなったら、新しい情報をインプットする
どうでしょうか?実際に書き出してみると、自分の得意分野や方向性が形となって見えてくるはずです。まずは書きだした単語やフレーズを軸にして記事を書いてみましょう。
とはいえ、毎日毎日、ひたすら文章を書いていたら、どうやっても記事のネタも尽きてしまいます。私の経験上では30記事~50記事ぐらいで書くことがなくなってしまうことが一般的です。
今まで毎日文章を書いていたわけではありませんから、別に恥ずかしいことではありません。でも半年、1年とブログ運営を続けないと大きな結果には繋がりません。だからこそ、ネタが尽きた時でも、新たなネタを生み出せる考え方、手法を学んでおく必要があります。
手法といっても考え方はシンプルで、「アウトプットすることがなくなったら新しくインプットしよう」ただこれだけです。
本を読む、観光地に足を運ぶ、勉強会で知識を得るなどなんでも構いません。新しいレストランにランチを食べに行くことだって立派なインプットです。
インプット量とアウトプット量を増やすことで、自分の能力が向上します。視野が広がると言ってもいいでしょう。
そうなってきたら自分の過去の記事を見直してみましょう。最初の方で投稿した記事を再読することにより、当時の未熟さに気づきます。主張と論証が成立していなかった、使っている言葉が難解で一般人に通じない、そもそも記事自体が面白くないなど、記事を書いた当時にはまったく気づかなかった点を見つけられるでしょう。
3ヶ月半年前の記事を現在の視点や能力で書き直すことで、ひと味違った内容に進化させることができます。この視点の変化や質の進化が重要なのです。自分が表現したいことは何度でも手を変え品を変え書けばいいのです。
リサーチしてみよう
リサーチ(Research)とはそのまま日本語として使われることが多いですが、「研究、探究、追究」という意味があります。
ブログという観点で考えると、『読者(あるいは読者になるかもしれない人)がどのような情報を求めているのかを調査する行為』を指します。
インターネットにどっぷり浸かっている人は「情報収集はGoogleやYahoo!で検索すればOK。」と思うでしょうが、世の中のすべての人がそうとは限りません。そして、明確な検索キーワードが頭の中に浮かぶ人ばかりでもありません。
一般の人がどんな情報を求めているのか、そしてどのように情報を得ようとしているのかはインターネットの世界の中に居ても気づくことはできません。そのような時こそ外に出て、自分の足を使って探求しましょう。数多くのヒントは街中に溢れています。
例えば書店。どのようなジャンルの雑誌が多く並んでいるのか。雑誌の中でよく使われている共通のフレーズは何か。どの雑誌がよく売れているのかなどを見ているだけで流行を把握することができます。僕もいま女性が知りたがっている情報が何かを調べたいときは雑誌をまとめて購入して研究したりしています。
例えば電車の中吊り広告。
例えば有楽町阪急と有楽町ルミネの客層の違い。
世間一般に公開されている情報を注意深く探ったり、街中を歩く人々の動きを観察したりすることで様々な情報を得ることができます。調べてみると分かりますが、インターネットで流れている情報と実社会で流れている情報には微妙にズレが有ります。
この「違い=足りない情報」である可能性がありますので、このような点を見つけると、あなたにしか書けない特徴のある記事を制作できるようになります。