訪問者が理解できる表現や単語を使って記事を書こう

専門的な情報を伝えることは非常に重要ですが、表現によって伝わる量は大きく変わります。

読んでもらいたい層に理解してもらうためには「使用する言葉」にも気を付ける必要があります。僕はこの言葉の選択を「翻訳」としています。

英語を日本語に、日本語をフランス語に変換することだけが翻訳ではありません。難解な専門用語を、普段使いの言葉に変換することも立派な翻訳です。

この記事では、文章の言葉使いや表現について解説します。

文章の意図が伝わる量は、読み手のレベル(層)によって変わる

以下の図を見ていただけると一目瞭然なのですが、あなたの情報をプロ層に届けたいのか、初心者層に届けたいのかによって使用する用語が変わってきます。

プロ層に情報を届けたいのであれば専門用語の多用でOK

プロ層に響く情報を届けたい場合は、専門性の高い内容、業界用語、上級者しか使用しないような専門用語を最大限活用して文章を構成する必要があります。上級者層にとって、最低限の基礎知識は特に必要ない情報であり、場合によっては邪魔と捉えられてしまいます。

わざわざ基本的な情報を載せる必要はなく、ひたすら高度な情報を載せていきましょう。

一部の読者層(スペシャリスト層)にしか伝わらない可能性が高いですが、その一部の層から支持されることであなたの信頼度を向上させることができます。

初心者層に情報を届けたいのであれば普段遣いの言葉を選んで!

逆に初心者層に情報を届けたい場合は、とにかく難しい単語や専門用語を使うことは避け、日常生活で使っている用語を中心に文章を構築しましょう。類語辞典のサービスを活用して、難しい言葉を別の容易な表現に変更することも効果的です。

理解できない単語が1つなのであれば、ある程度文脈から意味を想像して読み進められる人は多いですが、理解できない単語が2つ3つと続くと、初心者であればあるほど文章を読み続けるのが苦痛になります。

どうしても文脈的に業界用語を含まなければいけない場合は、Wikipediaなどを活用してその用語の意味を解説しておきましょう。

初心者向けの文章の難易度の目安としては、小学生高学年の子が読んでも理解できるような単語やフレーズ、文体にするように注意しましょう。

小学校5~6年生になれば日常生活で使う言葉であればほぼ理解できます。ただ、専門的な用語は首を傾げることが多いことでしょう。初心者層の理解度も同じぐらいだと認識しながら文章を書くことで、読者に優しいコンテンツができあがります。

専門用語と普段遣いの言葉を比べた事例

東京都の小池都知事が「アウフヘーベン」という言葉を使っていたのは記憶に新しいと思います。

このアウフヘーベンという言葉、ドイツの哲学者であるヘーゲルが提唱しているヘーゲル弁証法の中で使われている言葉です。ちなみにヘーゲルの本名はゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲルです。

ヘーゲルの本名はどうでもいいんですが、ヘーゲル弁証法を解説すると、事象や命題について「肯定(テーゼ)」し、その事象を「否定(アンチテーゼ)」する。否定しつつも互いに生かし「統合(ジンテーゼ)」させることにより、両者をより高い次元のレベルへと発展させるプロセスを「アウフヘーベン」と言います。

 
わかります?

僕は初めて読んだ時、さっぱりわかりませんでした。なので、もうちょっと日本語的に簡単に言い換えます。

それは「踏まえて乗り越える」とか「含んでさらに良くする」とかそんな感じです。これだとなんとなく身近になりませんか?

ちなみにアウフヘーベンを漢字二文字にすると「止揚(しよう)」という言葉になります。おそらく一生のうち一度も使うことのない単語でしょう。でも哲学者同士であれば、これまで僕がやってきた様々な解説なんて必要なくて「止揚」の二文字で終わるわけです。
 

これが、読み手の層に合わせた翻訳ということです。専門家であれば「アウフヘーベン」や「止揚」で充分なんです。でも知識の少ない人に向けての説明であれば、何十行も言葉を用いて、手を変え品を変え、一般的な言葉に直してあげる必要があります。

気づかぬうちに専門用語を使っている

自分の専門性が高くなればなるほど、初心者層にとって普段使用しない用語を無意識に使ってしまう傾向があります。

自分では理解できていても、初めて訪問してきた読者はまったく理解できないという可能性があるので注意してコンテンツを作成しましょう。

読者が実感できる(経験したことのある)具体的事例を盛り込むことで、より理解度を高めることができます。「あなたの文章を読み、行動に移すことで、読者本人の問題を解決させることができる」という内容が好まれる傾向もあります。

画像や動画を駆使して最大限の情報を伝える

読者の理解度を高める方法として、画像や動画などを使用し視覚へアピールすることも効果的です。

百聞は一見に如かずとはよく言ったもので、言葉でどんなに説明するよりも、写真や映像を見てもらう方が読者に伝わる情報量は格段に増加します。これは文字情報を視覚情報へ翻訳しているわけです。

文章を書くという事だけがコンテンツ作成ではありません。いかに読者に効果的に情報を伝えるかということにフォーカスして、効果的な方法を選択しましょう。

写真の活用方法

商品やサービス、観光地など良さを伝えられる手段ですが、奥が深いコンテンツです。

何も考えないで撮影している人と、読者がどんなことを知りたいか考えながら撮影している人を比べるだけでも大きな差ですが、機材や撮影方法など、学ばなければいけないことは多数あります。

ただ、最初から高価な一眼レフカメラやレンズなどの撮影キットを用意する必要はなく、一般的なデジタルカメラやスマートフォンに搭載しているカメラを使っても問題ありません。資金に余裕ができ、もっと良い画像を利用したくなってからカメラ類の購入を考えても遅くありません。

カメラを買うよりも重要な要素はたくさんありますので、最初のうちはこれから挙げるような内容を注意して撮影してみましょう。

・撮影はなるべく日中の明るいうちにおこなう

太陽の光は一番の照明です。夜に蛍光灯の下で撮影してみたものと比較してみると一目瞭然ですが、なるべく明るい昼間に撮影することを心がけましょう。

・比較対象物を置く

商品のサイズ感というのは単独で撮影しても伝わり辛いです。缶ジュースや単行本など何でも構いませんので、手元にあることが多い製品を近くに置いておくことで、実際の大きさをイメージすることができます。

・いろいろな角度から撮影する

上下前後左右斜めなど、一つの商品をいろいろな角度から撮影しましょう。読者はインターネット上の画像だけが頼りで、商品などを自分の手に取ることができません。少しでも不安点・疑問点は解消しておきましょう。

 
文章での表現に限界を感じたらグラフや表なども活用しましょう。表計算ソフトやプレゼンテーションソフトなどでイメージ図を作成し、コンテンツに追加することで情報の補完をすることができます。絵を描くことが得意な人は、イラストを活用しても良いでしょう。

画像が一枚加わることで、読者の理解度を向上させたり、想像力をかき立てたりすることができます。決して上手である必要はありませんので(上手であることに越したことはないですが)、読者になにを一番伝えたいかというポイントの補足となるような画像を作成しましょう。

動画を活用しよう

写真やイラストよりも臨場感が高い伝達手段として動画があります。

特に商品やサービスを実際に使用している映像は、静止画よりも読者に使用感のイメージを効果的に伝えることができます。観光情報も同様です。静止画も良いですが、実際に観光地を歩いている動画は重宝されます。

テレビでも数多くの旅番組が放送されているのは、その映像が必要とされているからです。

自分が主催している勉強会やセミナーを撮影して公開してもよいでしょう。文字情報だけでなく、視覚や聴覚に訴えかけることによって情報を何倍も届けることが可能になります。動画の公開については、無料で利用できるYouTubeを利用することが一般的です。
 

動画も最初のうちは高性能のビデオカメラ等は必要なく、一般的なデジタルビデオカメラやスマートフォンの動画機能を使うだけでも問題ありません。ただし三脚は、あると非常に便利ですので用意しておいた方が良いでしょう。

また、撮影に慣れない時期は上手に撮影できない事が多いですので、なるべく短い映像を繋ぎ合わせるような方法が一番作成しやすいと思います。短いカットであれば、間違えても簡単に撮り直せますのでお薦めです。

 
撮影のコツは基本的には写真と同じなのですが、さらに2点ほど気を付けたいポイントがあります。

一点目は動作です。

大げさ気味に動いたほうがわかりやすい動画になりますので、気持ちオーバーアクションで撮影しましょう。

二点目が音声です。

解説する際はゆっくりと聞き取りやすい音声で喋りましょう。また、商品を紹介する場合はバックの音はなるべく静かにして製品自体の音をしっかりと収録しましょう。なお、音声に楽曲(著作権があるもの)が含まれているとYouTube等で削除されてしまう恐れがありますので、必要ない音声が含まれていた場合は動画加工ソフトで音声をミュートしておきましょう。
 

さらに、撮影した動画をそのまま配信してもいいのですが、編集ソフトで解説のテキストを加えるなどの一手間かけた方が閲覧者にとって優しい動画になります。Windows、Mac共に無料の動画編集ソフトがありますので、アプリを使って加工してみてください。